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使役受け身

言語一般<日本語の構造>

使役で言い表されたことが、さらに受け身の形で表現されることを「使役受け身」という。「子どものころ、母親に毎日ピアノの練習をさせられた」のように、行為を強制されるという意味を、被使役者の側から表現した文になる。被使役者が嫌だと思ったり、迷惑だと感じていることを表現するのに使われる。使役受け身文では動詞の「使役受け身形」が使われる。「使役受け身形」は、ある動詞の使役形からさらに受け身形を作ることになるが、使役形には縮約形もあるので、その作り方には、注意を要する。
(1)普通の使役形から使役受け身形を作る。
 普通の使役形は、すべて一段活用動詞と同じ活用である。だから、活用語尾の「る」を「られる」に変換すれば、使役受け身形ができる。
   読ませる→読ませられる/食べさせる→食べさせられる
   来させる→来させられる/させる→させられる
  (五段動詞の使役受け身形[例.読ませられる]は一般の日本人はあまり使わない。)
(2)縮約形から使役受け身形を作る。
 縮約形は、すべて五段活用動詞と同じ活用である。だから、活用語尾の[-u] を[-aseru] に変換すれば、使役受け身形ができる。
① 五段活用動詞の場合
    読む→読ます→読まされる(この形のほうが、上記「読ませられる」より一般的。しかし、縮約形が「〜さす」の形になるものは、この形は使わない)
   話す→話さす(縮約形)→×話さされる
② 一段活用の場合
   食べる→食べさす→×食べさされる(上記と同じ理由)
③ 変格活用動詞
   カ行変格活用動詞 来さす→×来さされる(上記と同じ理由)
   サ行変格活用動詞  さす→×さされる(上記と同じ理由)